BLOG

情報に振り回されない勇気を(中川)

2020/08/31

《情報に振り回されない勇気を》

 

『赤い闇  スターリンの冷たい大地で』という映画を観てきた。

1933年、世界中で恐慌の嵐が吹きあれる中、ソビエト連邦だけが繁栄を続けている、とされていた。なぜソビエト連邦だけは影響がないのか、疑問を抱いたイギリス人ジャーナリスト(彼は若くしてヒトラーへの取材経験もあったそうだ)の実話を基にした作品である。

冒頭から一貫して暗く重苦しい映像だった。時々荒い画面がモノクロのようにも見え、当時のすさんだ貧しい一般人の生活を象徴するような映像だった。

繁栄しているという言葉の欠片すら見当たらないほど、貧困と飢餓にあえぐ人々のその映像は、のんびりポップコーンをほおばりながら観ている私を情けなくし、思わず手を止めた。

 

たしかに中学の頃、歴史ではソビエト連邦は社会主義体制のもと、世界恐慌のあおりを受けず発展したのだ、的なことを学んだ気がする。

わりと歴史が関わる映画も見る方だし、そのたびに「なるほど、そういう解釈もあるのかぁ。」と勉強させられるものは多い。もちろん映画ではあるからどんなに実話と言っても脚色はあるだろうし、その史実に対しても着眼点の角度によって、解釈は変わってくると思う。そのぐらいの認識は持って観ている。

ただ、今回の映画は違った。

 

もちろん、当時の私では知る由もないことだ。

しかし、この映画で考えさせられることがたくさんあった。

今起きていることに対して、何が真実なのか、何が起きているのか、どうなっているのか、見極める勇気を持つことが、難しくも大切だと強く思えた。

とかく情報過多になっている現代。

情報に振り回されることなく、自分の目で判断していける人になっていきたいものである。

 

そんな点からも、今回の映画の主人公のイギリス人ジャーナリストは、真のジャーナリストだと感じた。(ちなみにそのジャーナリストは30歳を前に亡くなったそうだ)

そして、この実話を映画化した監督にも拍手を送りたい。

 

(中川)