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さかのぼればさかのぼるほど (中川)

2024/04/22

《さかのぼればさかのぼるほど》

 

2日連続で、新聞に古今和歌集についての記事が掲載されていた。

冷泉家秘伝の箱を130年ぶりに開封したら、藤原定家の古今和歌集注釈書が発見されたというニュースである。

 

藤原定家といえば中3の国語でも出てくるが、新古今和歌集の代表撰者でもある。そして冷泉家はこの藤原定家も属する和歌の家系。この注釈書も代々大切にされ、発見するに至らなかったこともあるのだろうが、なんとも興味深い。

 

今年から社会も少し教えるようになり、より一層思うのは、歴史というのは近年になればなるほどきちんと資料も残っており明確たが、さかのぼればさかのぼるほど、ぼんやりとしているということ。その上で和歌を詠むと、当時の人々の心の内が描かれているものも多く、和歌に乗せた言葉の奥底を慮ると、甚だ人間らしさを感じるものも多い。

平安時代の和歌を鎌倉時代の歌人・定家はどんなふうに解釈していたのか、とても興味深い。(写本はいくつもあるらしいですが…(笑)原本は今までなかったようですね)

 

人々の心の歴史を垣間見られるのが和歌。

史実を知る教科としての歴史ではない『心の歴史』なんてのに触れてみるのもいいなぁ、と思うのだ。

 

(中川)

 

そろそろ中間テスト対策始めます。